吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

交渉術

最近、物入りの我が家。


引っ越し代金、引っ越しを機に買い換え、引っ越し先にない食器棚や靴箱も買わなくては。


そんなわけで 先日、エアコンを買った。


10年以上使い込んだ エアコン。


外側のカバーが割れ 起動時の動きも怪しい。さすがに、もうそろそろ引退である。


複数台の買い換えに加え、引っ越し先への取り付けもあるため 電気屋で、いろいろ書類を書いていた。


そういえば、10年以上前に エアコンを買ったときは 子どももおらず 新婚だった。


夫と2人で 電気屋に行き、あのときも複数台買うので 書類を書いたっけ。


そうそう、あのとき会計の段になって「もう少し安くならないか」と、やおら 夫が店員と交渉をはじめた。


今は 当たり前なのだろうが、安売り電気店で値札で安くなっているところを 店員が複数買うのならと更に値引きをしたあとからの交渉である。


私の記憶が正しければ、10年以上前に東京で 値段交渉する光景というのは あまり頻繁には見かけなかった気がする。


大阪出身の夫には、このての交渉をするのは常識的だったろうが 親戚一同、3代遡っても首都圏一色の私には「これが、ウワサの関西の値下げ交渉術か!」と驚きであった。


東京の電気屋で値段交渉していたのだが、こういうとき関西弁はお得だと 隣でつくづく思った。


関東の人間が、同じ言葉で交渉したら もっと険悪なムードになるだろうに関西弁だと、どこか柔らかいというか、交渉さえ笑いに変えて楽しんでいるかのように聞こえた。


電気屋の店員が、矢継ぎ早の関西弁に押されていた。さすが大阪。「商人の街」と言われるわけだ。


それに、普段は「関西では天然記念物級だ」と言われるほどの無口な夫が 急に商人モードで「いやぁ、こんな値段は承知できないよ~」と関西弁で言う姿に驚いた。


確かに、夫は営業職であるが こんな商人モードが隠されていたとは!!会社では、この人 こんな感じなのか?


隣で、口をたぶんポカンと開けて 私は店員と夫のやりとりを見ていたと思う。


そして、10年以上一緒に暮らしても 私は関西弁は習得できなかったし、夫も関西弁のまま。


そして、今 わたしは電気屋で1人。店員との値段交渉は イマイチ。


「あのぉ~もう少し安くな・・なりませんかねぇ~?もうちょっとね~」


「もう無理ですねぇ」


ローマは1日にしてならず。関西弁交渉術は10年にしてもならず。