吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

朝の緩急

前夜から、5才の息子がハサミで紙を切って ちょっとした工作にハマっている。

 

チラシなどの紙をハサミで適当に切り、切った紙を 適当に折る、そして折った紙の端を これまた適当にハサミで切る。

 

切って 折って 切ってを繰り返した紙を広げると、ところどころが切れた 奇妙な形の紙になる。

 

毎度 適当だから、できあがりは 1枚として 同じ形の紙にはならない。

 

これが、面白いようだ。

 

寝る前まで これを夢中でやっていて 1枚出来上がるたびに私に見せにきた。

 

「うわぁ、見てぇ。これ ” はらぺこ青虫 ” みたい!」

「顔につけると、おヒゲになる!」

仮面ライダーの顔になった!」

 

翌朝も、いつもは時間がかかる朝食をはやめに食べ終わらせて ハサミと紙を手に チョキチョキ。

 

そのうち「お母さんも、こういうのできる?えっ?できないのぉ?よし!オレが教えてやる!」

 

私の分の ハサミと紙を、ご丁寧に用意してくれた。

 

「はい、お母さんは オレの隣に座って オレのいうとおりにして!そうすれば出来るからね。オレ、幼稚園で何回もやってるから教えるの上手だし!」

 

至れり尽くせりの無料個人レッスン。有り難いが、本日は幼稚園登園日である。

 

家を出る予定時間まで、あと15分。幼稚園の送迎バスには、どうしても乗ってほしい。

 

だって、そうしないと 自転車で片道25分の幼稚園まで私が送っていかなくちゃならないでしょ。

 

だって、ほら それって面倒でしょ。それに、あなた今日は それでなくても午前中で帰ってきちゃうし。

 

お母さん、現在 すっぴんだし 顔も洗ってないの。お分かりかと思うけど、服もヨレヨレ。

 

それに 息子くん、あなたも下着姿よ。

 

これでは、お互い 幼稚園バス停留所にはいけないわ。

 

だがしかし、この状況で断ると 息子くんがへそを曲げる可能性が。そうなると15分で家を出るのは難しい。

 

リスクが少ないのはどちらか?

 

数秒後、私は 個人レッスンを受けていた。

 

横目で時計をみながら、頭の中でこのあとのシュミレーションをし、手はハサミを動かし、口では「先生、これでいいですかぁ?」

 

おや?ハサミで自由に紙を切るって、あれ?意外と楽しい。ほうほう面白いもんだね。

 

そういえば、最近ハサミを使ったのは・・昨日、書類に保険証コピーを貼るのに コピーを規定の大きさに切ったな。

 

いや、さっきの朝食の用意で ソーセージの袋が開かなくて ハサミで・・。

 

そういうときは、別に楽しくないよね。今は、楽しい。

 

楽しいハサミの使い方を知る。

 

「はい、お山をつくるように切ってみましょう」

「そうです。上手ですよぉ。そのまま端っこまで切りましょう」

 

無料個人レッスンの 息子くん先生は、優しく丁寧である。

 

あぁ、親は 子どもに こういう対応をしなきゃね。私の対応とは大違い。反省。

 

楽しく 且つ 発見反省のあった有意義な3分のレッスンであった。

 

さぁ残り10分弱で 自分の着替えと化粧と歯磨き、手ぐしで髪を整えながら、息子くんに服を着るよう指示。

 

あぁ、そういえば 今日はゴミ収集日だ。片手に口紅、片手にゴミ袋。

 

いざ、バス停留所へ!

 

「やれやれ、奇跡的セーフだ」と思いながら 停留所の他のお母様と、和やかに談笑。

 

人生には緩急が大事。朝はもっと大事。