私が、1人暮らしをしてわかったことは「自分でやらなければ ずっとそのままの状態である」ということ。
汚れた皿は 自分で洗わなければ、片さなければ、1ミリもそこから動かない。
洗濯物は 取り込まなければ、雨にぬれる。
「お腹が空いた」と叫んでも、自分で動かなければ空腹のまま。
「寂しいよ」と狭い部屋を行ったりきたりしても 誰も声はかけてくれない。
当たり前じゃないか と言われるだろうが、それが当時の私は、分かっているようで分かっていなかった。
もちろん、1人の居心地の良さはいいもの。
1人暮らしは、何もかも決めることができる「自由」の楽しさと難しさがあることを学んだ。
さて、上記の記事を読んでいて 以前、知人の女性が大学進学で1人暮らしをしたときの話を思い出した。
入学前の1週間、父親が大学周辺の居酒屋へ彼女を毎日連れていったそうだ。
20才前だから、本当は法律違反だが まぁその辺りは目を瞑って聞いてくだされ。
父親は、大学進学で 初めて酒を呑むであろう娘に 酒が本人の身体に合うかどうか、酒の種類とアルコール度数、そして店の雰囲気などなどを毎晩一緒に呑んで教えたそうだ。
少々、荒療治な感もあるが、これから離れて暮らす娘が 酒を呑んで その身に何かあったらとお父さんは心配でたまらなかったのだろう。
その1週間の居酒屋巡りは、娘にとっても 非常に良かったらしい。
入学して実際に行った店は父親の言ったとおり、大学周辺。1度でも行った店であれば、多少落ち着いていられた。
それに 自分の酒の限界、酒を呑んだときの身体の状態を把握していたから 失敗も危険な目にもあわなかったという。
記事の 手書きの攻略本にせよ、居酒屋巡りにせよ 親の子どもを思うゆえの行動である。
もうすぐ母の日。翌月は父の日。
私は、両親に 今まで何か返したかなぁ。私はこれから、子どもたちに何かできるのかなぁ。