家族で、ときどきボーリングに行く。
近所のボーリング場は、市の子育て支援カードを提示すると1ゲームタダになる。
1ゲームしかしない我が家にとっては、超お得!
しかし、このボーリングは経済的にお得なのだが 精神的にはお得ではない。
なぜって、子どもの誰かしらが不機嫌になるから。
先日の最初の不機嫌者は、7才の娘であった。ボールが、ことごとく端により スコアがあがらない。
投げても投げても、ボールは吸い寄せられるように端へ行く。
素人判断だが、たぶん投げる腕力が足りないのだ。まだ7才。これは仕方ないような気がする。
かといって フォーム云々を教えるほど、こちらも技術力はない。
手をたたいたり、声をかけ、背中をさすり盛り上げる。わたし、取引先の接待をする営業部の社員か?なのに、効果なし。
だんだんと、うつむきがちになる娘。悔しい気持ちをもつことは悪いものではないが、自分の番になってもボールを持とうとしない。拗ねモード全開。
そういうときに黙っておけばいいのに、余計なことをいう人間がいる。
5才の弟。「姉ちゃんが泣いてる~!」「姉ちゃん、次だよ!やらないの?」「姉ちゃん、ビリなの?だから泣いてるの?」
「うるさい!あっちいけ!」「お前なんか、大嫌い!」キレる姉ちゃん。
5才弟、泣く。「姉ちゃんが、嫌いって言った!あっちいけって言った!」「もう、帰る~~!」 被害拡大。
必死に事態の収拾中、同じ営業社員のはずの主人が「うるさい!お前ら!」と大声を出す。さらに、被害拡大。
コイツ・・・なにしてくれるんだ!?殺意がわく。
不幸中の幸い?なのは、ボーリング場じたいが
大きな音がするので 子どもの鳴き声が たぶんそれほど目立たないこと・・・?と願いたい。
私の膝に7才と5才がのっかり、いつしか膝の場所争いが始まる。私の番なのに投げるどころではない。「だれか~投げといて~」
ようやく長い長い1ゲームが終わる。
しかし、今日の接待は ここで終わらない。ご機嫌が直らない7才と5才の取引先さま 実は、ボーリングよりもカラオケを楽しみにしていた。
カラオケが混んでいて、すぐに部屋に入れないという。取引先さま、ご機嫌悪化。
ところが、10才の今までご機嫌な取引先さまが「オレ、カラオケ行きたくない」と。あぁ・・・もういや。
もう1人の営業社員「オレはどっちでも」と、素知らぬ顔。お前は、取引先さまじゃない。事態収拾せんか!
カラオケの部屋が空いたと呼ばれ、営業社員はいそいそと先頭で取引先さまを部屋に案内。
飲み物の場所で一緒に選び、戻ると一心不乱に歌の予約。歌の盛り上げも忘れない。
寝ている、他1名の営業社員に本気で殺意を抱く。
あいまに、トイレに付き添って さらに飲み物補充。歌もリクエストが入る。
自分の歌など歌えるはずもない、歌う気力もない。ウーロン茶が、誠においしい。
おかげで、3名のお取引先さま ご機嫌。やれやれ。
帰宅して、営業社員はコックになる。
つかえない営業社員が寝ようとしている。
そうは、させるか!風呂同伴と、絵本朗読および寝かしつけの任務を命じる!あと、洗濯物取り込み!
取引先も、そこ3人!部屋を片付けろ~!文句を言うな~!