吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

夢を叶える方法

私が ここに住んで、約8年。この間 私は3つの夢を叶えたいと、常日頃から 主人に話してきた。


1.電気屋が近所にできてくれ
2.スーパーが近所にできてくれ
3.自転車屋が近所にできてくれ


なんとレベルの低い夢かと、そんなものが夢かと、お笑いになる方がほとんどであろう。


しかし、家事育児を専ら任されている者にとっては、誰がなんと言おうと これらは「夢」であるのだ。


私の住む場所が、電気屋もスーパーも自転車屋もない へんぴな土地なのかといえばそうではない。


近所には、住居やビルがこれでもかと建ち並び 田んぼも畑も山も見えない。


人間も多く、子供の通う小学校は1学年6クラスにもなる。地下鉄もバスも通っている。


子どものいる家庭は、自転車が1人1台程度ある。


それなのに 電気屋とスーパーは、地下鉄1駅先。自転車屋にいたっては、地下鉄2駅先にしかない。


地下鉄1~2駅くらいの距離、何だというのだ? 大したことはなかろう。そうお思いだろう。


たしかに スーパーは、ネットなどでも購入できるし いざとなればコンビニでも なんとかなる。自転車も、車で代用可能だからいいとして。


問題は、電気屋だ。


主要な部屋の電球がある日突然つかなくなる。コンビニに該当する電球は売っていない。


「だから、買い置きをしておけばいいのに」もっともな ご意見である。だがしかし、ズボラに それを言っちゃあ おしめぇよ。それが毎度できりゃあ、苦労はねぇさ。


そう、あれは5年前。真冬の18時。居間の電球が切れた。


1晩くらい何とかやり過ごそうかとも考えたが、1分ほどの熟考ののち やはり電球が必要だということに至った。


電気屋閉店時間は20時。あと残り2時間。夕食はまだ食べていない。


これが、大人1人で買いに行くのなら なんてことはない。自転車なり車なりで、ブーンといけば 30分で終わる。


ところが、当時4・2・0才の3人の子どもを 私1人で連れて行かねばならない。


地下鉄1駅先の距離を 電球1つのために。


真冬の夜に電気屋へ。オーマイガッッッ!!である。


もはやこれは「ミッション」である。「ミッション インポッシブル」である。


閉店まで2時間あるが、自宅でのんびり食事をしていては 間に合わない。


3人分のトイレを済ませ、コートを着せ、食料・衣類・子どものお気に入り玩具を持つ。


これで、出発できると思っては大間違い。


「眠くなったので行きたくない」「お気に入りの靴下が見当たらない」「腹が減った」などの子どもの攻撃に たちうちしていると、出発できぬまま 小1時間は 平気で経つ。


目的地に着いても、攻撃はつづく。


「クマのぬいぐるみを忘れたから 自宅に戻れ」「段差で転倒して痛い」「なぜ、ディスプレイされている商品を舐めてはいけないのだ」「帰りたくない」「喉がかわいた」「これから公園に行け」「うんちが出た」


電球1つでこれだ。真冬の夜、買った電球を片手に 電気屋の閉店の放送を聞く。


ほらみろ!いいかげん、早く帰れと言われているじゃないか。おいおい、号泣したいのは私の方だよ。


だから、電気屋が近くに欲しいと まず願った。地下鉄1駅は、はてしなく遠く感じた。


自分の夢を口に出すと 叶うと聞く。私は夢を主人に話し、近所で話し、実家で話しまくった。


お陰様で、電気屋が 徒歩圏内にできた。もうすぐ、スーパーも近所にできる。あとは、自転車屋だ。


夢は口に出すといい。今日も、幼稚園の送迎バスを待ちながら、迎えに来た母親たちと夢の話をした。


なんで、自転車屋ができないのさ~!エステなんかより、自転車屋だよね。歯医者も、もういらないよ。あっ、耳鼻科は必要、必要。


夢は、口に出すといい。