私には 9・7・5才の子どもがいる。
幼稚園に入るまでは「早く、1秒でも早く大きくなって」「1人で寝られるようになって」「1人でトイレに行けるようになって」「1人で・・」
いつも、いつも そう念じた。
1番上の子どもが、もうすぐ卒園するとき 初めて「このまま幼稚園にいて」と思った。
学校にいったら、この先 この子を待ち構えているものが多すぎる。
勉強でつまずかないだろうか。
人間関係でつまずかないだろうか。
知らなくていいことを知りすぎて傷つかないだろうか。
この子が悲しむなら、時が止まって欲しい。
どっかのドラマのように本人が知らぬうちに、何度も幼稚園生を繰り返してもいい。
だけど、時は止まらなくて。
下の2人の子どもも、どんどん大きくなって。
それは、生きているってことだから喜ばしいことなんだけど。
食卓で ダジャレで笑ったり、ゲップが出るかどうか競ったりして 3人で笑っているのをみると「時間よ 止まれ」と願ってしまう。
分かっている。くだらない親の取り越し苦労だと。
羽ばたこうとしている羽を、勝手に切るようなものだと。
私自身、色々あったけれど 今が好き。過去には戻りたくない。
でもね、でもね。あぁまったく・・親ってのは勝手な いきものだ。