上の写真は、5才の息子が入園時から幼稚園で使っている巾着袋である。
1か月ほど前から、この柄が気に入らないと 幼稚園のバス停付近で ことあるごとに文句をいいだした。
ときに、地団駄を踏み
ときに、泣いて道に座り込み
ときに、巾着袋を投げ、ついでに幼稚園の制服やら靴やら靴下までもを脱いで放り投げる。
「もう、カバの絵はイヤなんだよぉ」
「カバとかロケットは、赤ちゃんが使う絵なの!」
「オレは仮面ライダーがいい~!もうお兄ちゃんだから、仮面ライダーがぁぁ」
人通りの多い幼稚園バス停で、青年の主張 ならぬ 幼児の主張は、目立つこと 目立つこと。
誰かに指摘されたのか、周りの同級生の袋に はたと目がいったのかは分からない。
分からないが、母は思うのだよ。
理由とか、きっかけは どうあれ ・・「幼稚園生活も、あと1年ほどなのだから使えよ~、使ってくれよ~」と。
そんな訳で、アメとムチ作戦やら スットボケ作戦やら あの手この手をくりだすが なかなかうまくいかない。
5才児の記憶力、執念 恐るべし。
そんなとき、5才児にとって絶対的存在の2つ上の姉が言った。
「同じ(カバ柄の)袋を、うちのクラスのA君も持ってるよ」
さらには
「そのA君の袋、クラスの皆が"カッコいい"って誉めてるの」
その途端、5才児の目がキラーン‼️
「オレ、この(カバ柄の)袋 つかう‼️」
A君の話の真偽はともかく、超絶ナイスアシストだ!娘よ‼️
しかし、母は知っている。何故、娘がこんな話を弟にしたのかを。
それは 自分の体操着袋が古くなり、穴が開いたので 新しいものを買う約束を 私としたからである。
「自分だけが新しい袋を買ってもらえる」その優越感に浸りたいのだ。
一緒に弟も袋を新調したら、この優越感が半減してしまう。
まぁ、何はともあれ 私の1か月の苦労より 姉の一声 である。