少し前から10才の息子が、小学校のトイレ掃除を1人でしているという。
息子は、小学校で保健委員なのだそうだ。
保健委員の仕事の1つが トイレ管理。
トイレ管理というのは 委員1人に1箇所分担されたトイレのトイレットペーパーや石鹸などの補充や、用具の点検(修理の有無など)をするらしい。
息子、自分の宿題提出やら 持ち物なんかの管理には てんで疎いくせに、トイレ管理には やけに頑張っていて、分担のトイレを毎日チェックしていた。
チェックしているうちに 洗面所の鏡、周辺の床が水がいつも飛び散っているのが気になり 掃除をしたのだと。
日に1度、登校後の授業が始まる前 もしくは 昼休みに掃除をするのだが、翌日になると 前日と変わらず周辺に水が飛び散っているのだと。
「お母さん、今日も洗面所が汚かったんだ」「掃除、大変だよ」が、帰宅してからの彼のお決まりのセリフになった。
どっかのお店みたいに「いつもキレイに使っていただき、有り難うございます」って貼り紙してみたら~?
これが、私のお決まりの返しのセリフ。
「う~ん、まぁね~」これが、母のセリフを受けてね息子のお決まりの返し。
あるとき「あなたが毎日掃除をしているのは、先生は知ってるの?」と尋ねた。
「知らないよ」
「保健委員の担当の先生も?担任の先生も?クラスの人も?」
「誰もいないときに、オレ掃除してるから。たぶん、誰も知らない」
「え~?言えばぁ?掃除してるって。キレイに洗面所を使ってくれ!ってさぁ。そうすりゃ、少しはキレイに使うでしょ!?」
その47才の言葉に、10才は言った。
「いいんだ。誰にも知られなくて。いいんだ」
そう彼はマンガを読みながら言った。
我が子ながら・・いい奴だ!シビレルぜ~!!
そして、我が言葉の浅はかさを恥じた。
恥じたついでに、いい奴に 自宅のトイレ掃除も頼んでみたら速攻却下された。
まったく 男ってのは 外ではいいカッコしたがるよなぁ~と思いつつ、なかなかいい子に育っているのが嬉しい。
これが夫なら「外でやれるなら、家でもやれ!」と、ムカつくだけだろうに。
あぁ、身勝手な怠け者よ 汝の名は ズボラ母ちゃんなり