3月末、突然
「私、中学校には行ってみようかな」
登校宣言をした、中1娘。
あれから、2週間超。
彼女は、今までのスタイルを、登校しないスタイルの維持を決めた。
おそらくだが、中学校の制服やらを、急遽買いに行った時点が、彼女の登校の意欲のピーク・・いや、買いに行ったことで意欲がなくなった・・と、私は見ている。
制服をあれこれ試着したり、採寸されたりしていた彼女の表情は、本当に暗かったから。
試着する彼女のそばで、それを分かっていながら
「制服買うのは、やめようか」
と言えなかった私は、やはり浮かれていたのだろう。
娘に、春から、新しい居場所ができるのではないかと期待していたのだろう。
結局、制服が出来上がっても、彼女は、見向きもせず。
制服などの一式代は、正直イタイ。
だが、そんな期待と浮かれ気分の裏で、彼女の登校宣言を、真に受けていない私もいたお陰で、不登校継続にも、私にはダメージはあまりなかった。
不登校継続のお陰で、ちょっと良かったこともある。
実は、登校宣言の前に、娘と平日に観劇をしようと、チケットを取っていた。
もしも登校していたら、チケット無駄になるところだった。
娘を心配していると言いながら、こんなことも心配している私は、そうとうに図太くて図々しい母親だ。
彼女は、本当に行きたいところ、したいことには、即答する。
逆に
「ちょっと考える」
と言ったときには、ほぼ NO である。
観劇は、即答した。
食堂の皿洗いや、自治会の手伝い、父の入院先への面会には、即答し、それらは続いている。
彼女曰く、自分の性格は
『負けず嫌い』
『やると決めた時は、絶対やる』
たしかに、昔
「自転車を補助輪なしで乗りたい」
「縄跳びを上手に飛びたい」
「字が書けるようになりたい」
と言い出した時、彼女は、こちらが呆れるくらい練習をして成し遂げた。
「だけど、最近は『飽き性』の性格が、前面にでちゃってるけどね!」
自分の性格を自己分析した彼女は、自分の今を、そう付け加えて、笑った。